ウエイトトレーニングを始めとする
筋力トレーニングには、
多くのメリットがあります。

例えば、

  • 身体を大きくすることで
    より大きなパワーが発揮できること
  • 下肢の最大筋力をきちんと転移すれば
    スプリントスピードやジャンプ力も向上すること
  • 怪我を予防できること
  • メンタル的なタフネスを養うことができること

などなど、多くの事が考えられます。

ウエイトトレーニングを行うことで、
これら多くのメリットを享受することが
できるため、

多くのアスリートが筋力トレーニングを
導入しているのでしょう。

一方で、

「筋トレをやったら調子が悪くなった」

と感じるアスリートもいるようで、
そのような話もよく見聞きします。

果たしてそれは思い過ごしなのでしょうか?
それとも、
実際に調子を悪くするような何かが
働いたのでしょうか?

今回はそのヒントにもなる、

「考えうる筋力トレーニングのデメリット」

について解説していきます。

筋力トレーニングのデメリット

まず初めに、筋力トレーニングをすることに
どのようなデメリットがあるのか、
ご紹介します。

① 筋肉痛・疲労

高ボリュームなトレーニングの翌日だと、
疲労も残るし、場合によっては筋肉痛になります。

そのまま技術練習をすると
いつもより、動きが悪くなってしまうかも
しれませんが、
それはある程度は我慢するしかありません。

トレーニングが習慣になってくると
筋肉痛もなりづらくなるので、
とにかく継続することが重要です。

② 以前と出力が変化し、必要な技術も変わった

例えば、バスケットボールのフリースローで、
今までは100あるうちの40%くらいの力で
ちょうど入っていたのが、
トレーニングで出力が2倍になったとすると、
単純に考えたら半分の20%で
ちょうどシュートが入るということになります。

その影響で、
一時的に調子が悪くなったと感じる
可能性は考えられます。

③ フォームが悪く、局所に余計なストレスがかかっている

例えばスクワットをするにしても、
腰や膝にストレスが集中するフォームで
実施すると、
それが痛みなどの不調につながる
可能性があります。

特に身体が固い選手が
独学でスクワットを実施している場合、
腰の痛みを訴えるケースが多い印象です。

④ エネルギー不足

競技練習に加えて
筋力トレーニングを実施するので、
当然消費エネルギーは大きくなります。

消費した分のエネルギーを補給出来ていないと、
もちろん身体は動きづらいと感じるでしょう。

⑤ 鍛える部位が偏っており、筋のバランスが崩れた

例えば、

「ベンチプレスばかり実施して、
背中のトレーニングをあまり実施しない」

といったケースは多いように思えます。

そのように拮抗筋のトレーニングが不足すると、
姿勢不良を引き起こす可能性もあります。

まとめ

①~⑤で挙げられたデメリットのうち、
①と②はある程度はしょうがないものとして
我慢する必要があります。

目の前のパフォーマンスをとるのか、
長期的な成長を選ぶのかという話です。

一方で、③~⑤に関しては、
正しい知識・スキルを持っていれば
被ることはないデメリットと考えられます。

トレーナーの指導の質が
選手の筋力トレーニングに対する
イメージを形成するし、
その後の選手人生でのトレーニングへの
取り組みにも大きく影響すると思います。

その責任感も持って
指導にあたっていきましょう!